あはき柔整施術所におけるオンライン資格確認説明会の解説コラムをアップしました。

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2022-12-05

先月ご案内させていただいた「マイナ保険証」について、2022年11月2日(水)に衆議院第二議員会館(東京都千代田区)において「あはき柔整施術所における保険証資格確認の新方法案についての説明会」が開催されました。
当該説明会は、厚生労働省保険局医療介護連携政策課を交えての開催となっており、当会も現地にて参加させていただきました。

まず、政府は2022年10月13日(木)デジタル庁の記者会見で、2024年秋に健康保険証を廃止し、すでに保険証としての利用が始まっているマイナンバーカードに一本化する方針を発表しています。
そして当初我々の業界では、政府が提供しているオンラインで自分の情報が見られる等の機能を有する自分専用のサイト、「マイナポータル」の活用が検討されていました。

しかし、この方法では実際のデータのやり取りをどうするのか、マイナポータルを操作できない患者をどうするのかなど、解決すべき課題が大きく残った状態でした。
ここまでは先月お伝えした通りです。

今回の説明会では健康保険証を廃止する時期に間に合わせるため、マイナポータルの活用に変えて資格情報のみを取得できる簡素な仕組みを構築したい旨が共有されました。
具体的には、補助金をつけて各施術者(施術所)に対して専用端末を配布し、その端末に搭載した専用の読み取りアプリからWEBサービスにアクセスさせ、資格情報を取得する仕組みを検討しているとのことでした。

患者は汎用のカードリーダーにマイナンバーカードを載せてアクセスを開始し、施術所側は月途中で保険証変更があった際などに迅速に知る必要があるため、毎回カードを端末に載せる前提だそうです。
カードの顔写真で本人確認もできるため、患者に毎回カードを持参させて確認すれば来院確認にもなり、オンライン請求に移行した際は署名の代替案として使える可能性もありそうです。

時期については、現状まだ補助金の予算が取れていないので、2024年4月に対応する予定で動いている訪問看護に合わせられるかどうかわからないものの、遅くとも2024年8月には完了させたいとの話です。

訪問看護は医療と同じオンライン請求の仕組みなので、端末も医療と同じもので患者宅において暗証番号を入力してもらい確認する想定ですが、あはき柔整は医療情報を取らずに保険証情報のみを取得するため、暗証番号の入力なく確認できるようにする想定とのこと。

その他の詳細はまだほとんど決まっていないため、今後の医療保険部会においてスケジュールを示す予定とのことでした。
ちなみに訪問看護は2022年8月19日(金)の同部会においてちょうどスケジュールが示されたところだということです。
会員の皆様には、今後追加情報があれば再度お知らせいたします。